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エムスリーからJMDCに転職した理由は、“点”ではなく、“線”のプロダクト開発に関わるため

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医療ビッグデータを活かした事業を幅広く展開しているJMDCでは、ともに医療の進化を支え、健康的で笑顔に溢れた社会を一緒に実現するメンバーを募集しています。キャリア採用では技術系・ビジネス系職種ともに積極的に採用活動を行っています。

今回は2021年11月に中途入社し、医師向けサービス「イシヤク」「メルプ」のPdM(プロダクトマネージャー)として活躍する井上さんにインタビューを行いました。前職でも医療業界を経験した井上さんがJMDCに入社した理由や、入社して感じたJMDCの印象などを伺いました。

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プロフィール
井上 直(いのうえ なお)プロダクトインキュベーション室
ヤフー、大日本印刷を経て2019年、エムスリー入社。開業サービスPFのチームリーダーとして、集客実績前年比165%を達成。2021年11月、JMDCに入社しプロダクトインキュベーション室に配属。グループ会社flixyが運営する「イシヤク」と「メルプ」のPdMを務める。

「世の中を便利に、面白くしたい」。サービス企画を軸に転職活動

ーーJMDC含めて、井上さんはこれまでに4社を経験されています。業界も様々ですが、どういった軸で企業を選んできたのでしょうか?

4社は業界や大小の規模は全然違いますが、一貫してサービス企画を軸に企業を選んできました。小学生の頃から小説を読むのが好きで、フィクションの世界で空想ばかりしていた子どもだったからですかね(笑)。色々なことに対して「もっとこうしたらいいのに」と考えることが多く、世の中を便利にしたり、面白くしたりするサービスを作りたいという思いを強く持っていました。

その思いは大人になった今もずっと変わらなくて、世の中にある手間や不便、非効率性をITサービスで解消することで、忙しい現代人の可処分時間が増え、ユーザーの方の生活がより豊かになると考えています。1社目のヤフー、2社目の大日本印刷、前職のエムスリー、そしてJMDCも「ユーザーの方に喜んでもらえるサービスを作れるか」を軸に入社を決めました。

ーーエムスリー、JMDCと医療系の会社を経験して、医療業界にどんな印象を持ちましたか?

医療業界にはITがまだまだ浸透しておらず、改善の余地があると感じています。現状、患者さんはどこの病院がいいのかWebで調べる習慣も少なく、とりあえず近くの病院に行くのが通例です。また、薬の使われ方も見やすくわかりやすい情報が少ないため、医師の方は日本全国や世界でどのように薬が使われているか確認しづらい状況です。

アナログな医療業界をIT化することによって、患者さんが悩みに応じた最適な治療を受けられる病院や医師を見つけることができたり、薬の効果が理解できたりすると思います。医療業界をより良い世界に変えていくのは面白く、やりがいを感じますね。

ーーエムスリーでは具体的にどんな仕事をしていたのでしょうか?

勤務医の開業サポートをする開業コンサルティングサービスのPdMとして業務をしておりました。

医師の開業には約500時間かかると言われています。まずは開業する場所を決め、物件を探します。その後、建築の内装をして、Webシステムを導入します。そのシステムを動かすスタッフや、個人事業主としてサポートしてもらう税理士、公認会計士も探さなければなりません。1〜2年の期間、数千万〜数億円の費用をかけてようやく開業できるんです。

そのハードなプロセスの手間を少しでも減らせるように、500時間にわたる工程を簡略化し、ハードルを下げて開業できるようなサービスをコンサルタントとして進めていました。

そして、新型コロナウイルス感染拡大の際には、リアルセミナーから素早くWebセミナーに移行したり、コンテンツのバリエーションを増やすことに注力。これらの施策がはまり、目標を大幅に上回る集客実績前年比165%を達成することができたのは、とてもうれしかったですね。

松島社長の言葉が入社の決め手に

ーーエムスリーから同じ医療業界のJMDCに転職した理由を教えてください。

エムスリーで提供していた開業サービスは、医師の長い人生の「開業」という1つのビッグイベントに携われるやりがいがありました。ただ、コンサルとして関われるのは開業までの短期間に限られます。そういった「点」のサービスよりも、ユーザーに長く寄り添うような「線」のサービスを企画したいという思いが強くなってきました。

ちょうどその頃、自身のキャリアで何をしたいのか改めて考えているタイミングでもあったんですよね。ビジネスである以上、確かに売上や利益は大事ですが、自分の中で一番大切なのは、ユーザーの生活をより便利に発展させることだと改めて気づきました。サービスを提供する一瞬にお金をいただいて終わりではなく、ユーザーに寄り添ってPDCAを回して、長い時間をかけて、より良いサービスにしていきたいなと。

そこで、様々な会社のWebサービスをリサーチして出会ったのが、JMDCの医師向け薬剤比較アプリ「イシヤク」でした。「イシヤク」には、2万以上の薬剤の特徴が医師の処方の観点で他の薬剤と比較しながら分かりやすく書かれています。

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特に惹かれたのが、従来の薬剤アプリにはなかった薬効検索機能でした。特定の症状に効く薬を簡単に探せる点で希少性が高いなと。これまでに見たことのないサービスで、非常に面白いなと思いました。

ーー「イシヤク」をきっかけにJMDCに注目するようになったんですね。入社した最終的な決め手は何だったんですか?

決め手になったのは松島社長の言葉です。最終面接で聞いた「10年後にユーザーになくてはならないサービスを作りたい」という話が心に深く刺さりました。社長の真摯にユーザーと向き合う誠実さに感銘を受けて、ぜひご一緒したいと思いましたし、まさに私がやりたいことにぴったりな会社だと感じました。JMDCであれば、10年、20年とユーザーに使い続けてもらえる「線」のサービスづくりができそうだと思って、入社を決めました。

判断スピードが爆速。入社1ヶ月で成長を実感

ーーJMDCには2021年11月に入社し、プロダクトインキュベーション室に配属されました。具体的な仕事内容を教えてください。

いくつかのWebサービスをPdMとして担当しています。ミッションはJMDCのグループ会社flixyが運営する「イシヤク」とWeb問診サービス「メルプ」のグロースです。これまで様々な業界で磨いてきたプロモーションマーケティングのスキルを駆使して、JMDCのサービスに貢献すべく日々奮闘しています。

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入社してから感じているのは、より多くの方にサービスを認知して使っていただくためには、機能開発以外も重要だということです。そこで、機能の良さがユーザーに刺さるようなコンテンツづくりを提案し、現在、様々な方と連携しながら動いているところです。まずは「イシヤク」と「メルプ」をどんどん大きな規模にしていくことに全力を注いでいます。

ーーまだ入社してから日は浅いですが、実際に働いてみてJMDCの印象はどうですか?

判断スピードがものすごく速いと感じています。しかもただ単に数字の成果を出せばいいわけではなく、ユーザーにとって良いサービスとは何だろう?と日々考えながら、みなさんが素早い判断をしているのがすごいなと。そのスピードについていくために私も必死で勉強しています。

今の顧客に満足してもらいつつ、新しい顧客も呼び込めるようなものをスピーディーに判断して作り上げていくことは難易度が高いですが、とてもやりがいを感じます。

エンジニアチームはとても人柄が良い方ばかりで、円滑なコミュニケーションができる環境です。「このサービスはもっとこうした方がいいのでは」「この数値を測ってほしい」など気軽にコミュニケーションが取れるので、ありがたいなと思っています。

ーーJMDCに入社して、成長を感じた部分はありますか?

はい。多くの経験をさせてもらっている分、成長している実感があります。特に入社後2週間は会社のサービス理解など様々な部分でキャッチアップする必要があったので、なかなかカロリーの高い仕事をしておりました(笑)

今は、判断するレイヤーが上がったと感じています。これまでは分かりやすい指標があって、その数字を向上させるために動いていました。たとえばヤフーではPV数、エムスリーでは開業サービスの新規ユーザー数。でも「イシヤク」や「メルプ」では、どんな指標を設定するかも含めて考えて動くことが求められています。なので、おのずと視座が上がると同時に視野も広がってきていると思います。

ーー最後に、今後の目標を教えてください。

「イシヤク」と「メルプ」をより多くの医師の方に使っていただくために引き続き努力していきます。「イシヤク」のダウンロード数は現在約2万件ですが、サービスローンチから1年を迎える2022年7月には10万件まで伸ばしていきたいです。また、1000件以上のクリニックで導入されている「メルプ」では、2022年3月までに3000件の導入を目指しています。

私の仕事のモットーは諦めないこと。当たり前のことかもしれませんが、行き詰まったとしても「動いていれば絶対に結果は出る」とこれまでの経験から感じています。課題にぶつかったらとにかく探す、聞く、調べる。諦めずにがむしゃらに動く姿勢を大切に、ユーザーに長く使ってもらえる便利なサービス作りに邁進していきたいと思います。