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JMDCの基幹システム開発を紹介

こんにちは。データウェアハウス開発部 保険者基盤グループの垂水です。 ここでは「JMDCの緑の下の力持ち」と言われている基幹システム開発についてご紹介できればと存じます。

目次


基幹システムについて

JMDCでは健康保険組合や自治体から医療データを受領し、健助やPep Upといったサービスを提供しています。
医療データは個人情報であるため、匿名加工することで適切に分析やサービス利用することができるのですが、そのなかで基幹システムは匿名加工前の医療データ取込と編集、及び匿名加工後の医療データをサービスへ提供する役割を担っています。

またJMDCでは、匿名加工前の医療データをオンプレミス環境で扱っています。 オンプレミス環境に関わらず、情報セキュリティについてはセキュリティ部門の統括の元、セキュリティ強化に取り組んでいます。


モダンではない

  • 使用技術
    • 言語
      • VB
      • PL/pg SQL(PL/SQL)
    • DB
      • IIAS(Db2)

現在、主となる処理はVBやPL/pg SQLで作成されており、モダンではない点が課題です。

また、一般的にデータ取込や加工に際してパフォーマンスが問題になります。
現状はIIAS等のアプライアンス製品の圧倒的なサーバー性能でパフォーマンス問題を解決してます。
脳筋な所は素敵ですが、初期導入費用掛かりすぎ&ベンダーロックイン良くないという事で問題視されてます。


課題に対しての取組み

課題の解消に向けて、以下のような取組みを実施しています。

  • クラウドデビュー
    匿名加工後の医療データに対する処理を、AWSに持っていこうと頑張ってます。
    基幹システムの方ではありませんが、社内にAWSつよつよマンがいらっしゃるのでキャリーしてもらってます。
    オンプレミスとクラウドの両方を良い塩梅で取り入れ、素敵なシステム構成を目指していきたいです。

  • PythonやDockerを使ってシステム構築
    こちらの介護保険システム開発ではWebAPIをPythonとDocker(podman)で構築する等、今まで使っていなかった技術の採用を進めています。
    techblog.jmdc.co.jp また上記のクラウドデビューに際して、私が担当している現行基幹システムにてAWSとオンプレミス間の処理をPython + Dockerで構築しようと目論んでいます。
    ソフトウェアも無形固定資産として減価償却があるため、通常は現行の基幹システムを一気に他の技術で置き換える事は難しいですが、機会を見つけては少しずつ置き換え、サーバーの減価償却期間終了に向けて一気に置き換えて行きたいところです。
    Pythonを採用しようと考えている理由については、aws cliの返却値がJSON形式であるため。aws cliの--filter, --query, --output textオプションを駆使する事でshellでも何とかできそうですが、取っつき易いPythonで作ってみようと考えています。
    とはいえshellはなんだかんだ便利なので、環境構築の際はshell、処理はPythonという使い分けができればと思います。

  • ユニットテスト頑張ってる
    単体テスト仕様書に沿って、テスト結果をスクショでエクセルにペタペタ張ったエビデンスをレビューする流れでしたが、単体テストのコード化を目論んでいます。(取り入れ始めている段階)
    いきなりユニットテストを書き出すと様々なアンチパターンに陥る(経験談)ため、輪読会や勉強会を通して自身とチームの技術力向上を目指しています。
    寿司は回らなくなる風潮だけど与謝野晶子は回ってるらしいし、僕もCI/CD回したい。

  • 輪読会のようなもの
    勉強会と輪読会が混ざったような事を隔週でやってます。
    アンガーマネジメントの動画や書籍から自分のキレポイントを理解/暴露したり、オライリーさんのオブザーバビリティ・エンジニアリングを読んで感想を言いあったりしてます。

  • 部内制度
    業務時間の10%程(月16時間程度)を自己学習にあてることができる制度が部内にあります。
    只より高いものはないと言われますが、お金貰いながら勉強できてしまうの、最高じゃないですか??社内のエンジニアへの期待値が高いことの表れなのかなと思っています。


最後に

データウェアハウス開発部 保険者基盤グループではシステムの刷新時期が近づいております。
具体的な計画は展開できませんが、前述の通りクラウドの採用やメンバーの技術力向上に力を入れており、次回の刷新に向けて準備している状況です。

他に、JMDCで仕事をする上で面白い点として、生活に必要不可欠な医療のドメイン知識を得られる事があります。
必要だけど、一般的にはなかなか浸透していない医療保険の知識やTipsを得ることができます。具体的には、所属している健康保険組合によって保険料率は違い、国民健康保険は保険料率7.85%と高めであることや、医療保険制度を知っていることでその仕組みや収めている保険料がどう使われいるかなどです。このような知識を持つことで、目の前の業務を超えて社会における医療保険制度の重要性をより理解できるようになりました。

長くなりましたが、データウェアハウス開発部 保険者基盤グループは変動の時期を迎えています。
技術力向上や医療業界、及びJMDCの活動に興味を抱いた方がいらっしゃいましたら、ご一緒にお仕事できればと存じます。

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