こんにちは @mrtry です。 9/10から開催されたDroidKaigi2025に参加してきました。 普段はReact Nativeでアプリ開発をしていますが、弊チームのメンバーが全員Androidエンジニア出身ということもあり、気持ちは今もAndroidエンジニアです💪 このレポートでは、React Nativeエンジニア視点でのDroidKaigiを楽しんだ様子をレポートしていきます🥳
セッション
色々なセッションを見ましたが、React Nativeエンジニア的に語っておきたいものを抜粋してレポートします🙏
共有と分離 Compose Multiplatform “本番導入”の設計指針
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Kotlinを使ったクロスプラットフォーム開発には以前から興味がありました。 Kotlin Multiplatformの話題は耳にしていましたが、共通化できるのはロジックだけだったので、UIまで共通化できないと開発効率的に大きなメリットにはならないのでは?と思っていました。 このセッションで、Compose Multiplatformを使うことでUIの共通化ができること、また簡単なアプリケーションであれば現時点でもProduction運用できるということがわかり、とても便利そうだと思いました。 また、自分でBridgeな機能を実装する場合にも、Koinを利用することでSwiftのコードをKotlinから呼び出せるため、既存コードやライブラリを再利用できるという話も非常に興味深かったです。
クロスプラットフォームのフレームワーク選定は、チームメンバーの技術スタックに大きく依存します。 例えば、Web技術に精通したエンジニアが多いチームではReact Nativeが、一方でネイティブアプリ開発者が多いチームではFlutterが選ばれやすい傾向があると思っています。 今回の発表を踏まえると、ネイティブアプリ開発者が多いチームでの選択肢として、今後はKMP+CMPが有力候補になっていくのかなと感じました。
なお弊社の場合は、Androidに精通しつつ、React Nativeを愛しているメンバーが集まっているので、今後もReact Nativeを活用していきます💪
モバイルを超えて: React NativeでAndroid Autoや Android TVアプリケーションを構築する
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React Nativeをモバイルアプリだけでなく、Android Auto、Android TVにも適用しているという話でした。 「ビジネスロジックや状態管理、API通信などのUI以外を共通化しつつ、interactionはPlatformによって最適化する」という設計について、事例を交えつつ詳しく紹介してくれました。 React Nativeの強みはUIとロジックの共通化ですが、今回の事例はあえてUIの共通化にこだわらず、ビジネスロジックの共通化に注力するアプローチでした。 これは、各プラットフォームのUI/UXを最大限に活かしつつ、開発のコア部分は効率化するという点で、React NativeをKotlin Multiplatformのように活用する新しいアプローチだと感じました。 モバイルアプリはUIを自由に実装できますが、車載向けのUIの場合は運転手の注意を妨げないよう、プラットフォーム側でUIに制限が入るという話は非常に興味深かったです。
ちなみに、このセッションは英語での発表でした。 私は英語のリスニングが得意ではないのですが、DroidKaigiでは副音声で同時通訳が提供されていたため、内容をしっかり理解できました。 「英語セッションは難しそう...」と感じる方でも安心して参加できる、すばらしい配慮に感謝です🙏
After Party
セッションと同じぐらい大事なのが、「廊下」の時間です。 同じテーブルの人に自己紹介をして乾杯したり、登壇者に質問しにいって乾杯したり、以前から知り合いのエンジニアと乾杯したりしました🍻
また、今年のケータリングではマグロが1本入荷されており、めちゃ驚きました🥹 毎年、食事への力の入れ具合がすごすぎて、楽しみになっています👏
ブース/グッズ
毎年恒例ですが、スポンサーブースではスタンプラリーが開催されていました。 色んな人にPep Upを勧めつつ、いっぱいスタンプとグッズをもらいました! 個人的には、React Native界隈で有名なRevenueCatとSentryがあって「いいぞ〜〜」となりました☺️
おわりに
オンラインでYouTubeで登壇を見たり、tech blogで情報集するのもいいですが、オフラインのカンファレンスでは偶発的なインプットや会話が発生するので、いつもと違う体験が得られてとても楽しかったです🥳 今回得た知見を活かし、Pep Upの開発をさらに加速させていきたいと思います🔥 また、登壇者側として参加できるようにCfPを今から考えつつ、来年のDroid Kaigiを楽しみにしようと思います 👋