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Tableauを用いた分析サービスのアクセス件数を上げるために実施したこと

今年、JMDCではアドベントカレンダーに参加しています。

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本記事は、JMDC Advent Calendar 2024 24日目の記事です。

こんにちは、医療機関支援本部で企画をしている川島です。グループ会社のメディカルデータベースが病院薬剤部向けに提供しているDPCデータ分析ツール(MC=Valuation)を医療機関支援本部として企画を含め支援しています。

1.サービスについて

まず、病院薬剤部向けの分析ツールMC=Valuationとは、病院から提出されたDPCデータをBIツール(Tableau)で可視化し、集計結果の確認や分析ができるWebサービスです。MC=Valuationの役割は大きく2つあります。 1つ目は日常の報告等で使う集計業務の置き換えとして業務を効率化する役割です。 2つ目は分析ができていないデータを可視化する役割です。

2.当時の課題

MC=Valuationに関わるようになった当時、契約数に対してアクセス件数が少ないという課題がありました。さらに多くの顧客に頻度高く使ってもらうにはどうしたらいいのかを考え、チーム一丸となって様々なことを試行錯誤し実行してきたことをご紹介したいと思います。

3.実施したこと

▼現状を分析した

まず、最初に実施したのは現状分析です。アクセス解析をして、毎月のアクセス件数やアクセスされるタイミング、よく閲覧されるコンテンツを分析しました。そこで、傾向としては毎月報告に使う集計用のコンテンツがよく使用されていること、いくつかのコンテンツはほぼ閲覧されていないことを把握し、ニーズが高いと思われる集計用コンテンツを強化することがアクセス件数アップへの近道であろうという仮説を立てました。

▼顧客へのヒアリングを実施した

次に、アクセス解析をもとに立てた仮説をもとに顧客へのヒアリングを実施しました。実際に顧客へのヒアリングを行うことで、仮説の検証に加え、現状の使用状況や現場の要望を聞き取ることができました。ここで、仮説が正しい可能性が高いことを確信し、該当のコンテンツを優先して強化し、プロモーションしていくことにしました。

▼開発・機能改修の頻度を上げた

当サービスはTableauをWeb画面に埋め込む方法で開発しています。 Tableauの良いところは改修が非常に簡単に実施できることです。グラフの見せ方を変えるような改修であればすぐに対応できるため、顧客からの細かい要望に応えやすく 今までは大規模の開発を年単位で実施していたところを、小規模改修を2~3か月で繰り返す方法に変更し、よりユーザーの要望を反映した“現場で使える”ツールにしていくことを目指しました。また、顧客からの要望やご指摘に誠実に対応していくことで、信頼できるプロダクトと感じていただけるよう、現在も要望の聞き取りや改修に取り組んでいます。

▼Webセミナーを定期的に行った

現在、MC=Valuationは3か月に1回ほどの頻度でミニウェビナーを行っています。Webセミナーには多くの病院様にご参加いただき、データ分析に対する興味の高さを感じる一方、結局何をしたらいいのかわからないというお悩みの声も聞こえてくるようになりました。今後はさらに具体的な院内での提案方法など、顧客の成功体験にフォーカスした施策を通してより利活用いただけるように取り組んでいく予定です。

顧客とのコミュニケーションが取れる状況を作った

直近では、市場のニーズをより敏感に拾えるよう、コミュニケーションの間口を広げる施策に取り組んでいます。Webサービス上にアンケートを設置し要望を収集したり、個別相談会を実施することで、顧客からの声をより身近に感じられるようになりました。新規開発時に実際にアンケートを実施したうえで小さく開発し、要望を取り入れて改修していくことで利用価値の高いサービスを目指しています。

4.まとめと今後の課題

これまで、より顧客に使ってもらえるプロダクトにすることでアクセス件数を上げられるように取り組んできました。 まだまだ発展途上のプロダクトであり、課題もありますが、今後さらにユーザーから愛されるプロダクトになるよう尽力していきます!ぜひ、医療機関向けのサービスについても興味を持っていただけると嬉しいです!

明日25日目は、松本さんによる「.NET Community Toolkitを使ったWPFアプリを作成してみた」です。お楽しみに!

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