こんにちは!JMDCでPep Upの開発をしている西川 (@wazu_3) です!
2025年7月3日・4日に開催された「開発生産性Conference 2025」に両日参加してきました!
dev-productivity-con.findy-code.io
特に印象に残ったセッションを所感を交えながら振り返っていきます! (だいぶ期間が空いてしまいましたが...)
印象に残ったセッション
MUITにおける開発プロセスモダナイズと開発生産性可視化の取り組み
このセッションでは、新しいツールやプロセスを組織に導入し、定着させるための実践的なアプローチが紹介されました。
特に、ツールの導入にあたっては、将来の「定着期」や「拡大期」を見据え、あらかじめ有識者を育成し、現場にスムーズに展開するための準備を行うことの重要性を学びました。また、何気なく残している日々のログも、将来のデータ活用を意識することで、その価値を最大化できるという視点も得られました。
開発生産性の可視化については、「DORA Metrics」をさらに深掘りする必要性を痛感しました。有名な「Four Keys」の前後に「Capabilities(組織能力)」と「Outcomes(事業成果)」が存在するという全体像は、指標を多角的に捉える上で重要と理解しました。
Pull Requestベースで指標を計測できる「Apache DevLake」のようなOSSの導入や、オンボーディングの改善指標として「Time to first commit」を活用するなど、具体的なアクションにつながるヒントを多数得ることができました。
リアーキテクチャとAI活用で実現する、急成長プロダクトの開発生産性向上
こちらのセッションでは、「適応速度の鈍化」と「限界生産性の頭打ち」という、成長期プロダクトが直面する2つの課題への施策が紹介されました。
中でも「限界生産性」という視点が面白かったです。AIの活用により、「驚くほど早く到達できる70%」の開発生産性は劇的に向上する一方で、「依然として真のエンジニアリング知識が必要な30%」がボトルネックとなり、最終的なアウトカムの最大化を阻害するという指摘は鋭いなと感じました。
ドメイン知識が深く関わるPull Requestのレビューなどがボトルネックになり得ると思います。この「限界生産性」をいかにして改善していくか、Pep Upでも課題分析と施策立案を進めていきたいと思います。
整頓のジレンマとの戦い 〜Tidy First?で振り返る事業とキャリアの歩み〜
このセッションでは、Kent Beck氏の著書『Tidy First?』で提唱されている「キャッシュフロー(短期的な価値)」と「オプション(将来の選択肢)」という2つの概念を軸に、事業フェーズごとの意思決定の背景が、具体的なエピソードを交えて語られました。
書籍だけでは抽象的で捉えにくかったテーマが、プロダクトと組織の成長段階に応じたリアルな解説により、具体的なイメージとして深く理解できました。
特に印象的だったのは、プロダクトの初期段階である「探索期」においても、「オプション」の価値を高く意識されていた点です。一般的に探索期は、まず動くものを作ることが優先され、「キャッシュフロー」に偏りがちだと考えていたのでこれは意外な発見でした。将来の変更容易性を確保しておくことが、長期的な開発生産性につながるという強いメッセージを感じました。
Pep Upにおいても、現在の開発フェーズに対して「キャッシュフロー」と「オプション」のバランスが最適か、都度チームで議論していきたいと思います。
まとめ
今回のカンファレンスを通じて、開発生産性というテーマの奥深さを改めて実感しました。
長期的な視点で技術的負債と向き合う戦略や日々の開発をデータで捉え改善する戦術など、これらの多角的な視点を自身や周りの開発に活かしていき、より良いサービスをユーザーに届けていきたいと思います!
おまけ
展示ブースでクジを引いたらタンブラーが当たりました!
